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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と大津に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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小6の皆さんへ

(2019年9月27日に書いた記事を再掲します)

9月も終盤です。小学6年生の皆さんは、小学校での最後の半年を迎えますね。気候も良くなり、小学校での学習内容の仕上げと中学での学習の準備を始めるには絶好の時期です。

中学での学習については、全部で9教科あるうち、国語・数学・社会・理科・英語の5教科が気になることでしょう。高校受験のときに中学から高校へ送られる成績は9教科がすべて同じ扱いですが、学科試験はこの5教科で行われます。

小6の段階でこの5教科ともうまく勉強できている人も、そうでない人も、まず大事にしてほしいのは算数です。国語や理科や社会を放っておいていいわけではありませんが、算数が苦手なまま中学生になってしまうと、きっと苦労します。算数・数学は必ずしも「積み上げ」ではないのだけれど、小学算数が苦手だった人が中学数学を始めたとたん得意になる、ということは起こりません。四則計算(加・減・乗・除)が正確にできることはもちろんですが、小5でやる「割合」とか「単位量あたり」は特にしっかり復習しておいてほしい。これは数学だけでなく中学理科・社会でもひんぱんに必要になる考え方です。小6の「速さ」も「単位量あたり」が基礎になっています。「割合」や「単位量あたり」は、多くの人にとって小学算数の一番高い山でしょう。忘れてしまっているかも知れませんが、算数は小5が難しいのです。

(なお神谷塾では、小6の新しい内容を勉強しながら小5・小6算数のまとめも同時に進め、冬休みが明けるころには中学数学の内容に入っていきます。最初は「正負の数」、次に「文字と式」。このあたりまで予習しておくと中学数学にスムーズに入っていけます)

国語・理科・社会もアドバイスしておきましょう。

国語は、せめて漢字だけでもやっておく。小学校で習う漢字は完璧に書けて読めること。また、辞書(国語辞典や漢和辞典)の引き方もマスターしておく。今のところ、電子辞書は要りません。使いこなせる必要もありません。進学祝いに買ってもらえるなら、紙の辞書(鞄に入るやつ)をお勧めします。

理科は、問題集をやりながらわかっていないところを参考書で調べる(教科書では調べられないので…)ようにするといいでしょう。問題集は小学理科のまとめになっているものを選ぶ。中学受験用のは小学理科の範囲にないものが含まれていますので、まとめには向きません。

社会の、まず歴史は、今学んでいる日本の歴史を見通しよくしておくこと。古墳時代から現代までのできごとを、時間の流れに沿ってだいたい説明できるようにする。年表を書くといいでしょう。また、重要なできごとの年代をできるだけ記憶する。歴史は年代を憶えなくては使える知識になりません。

地理は、まず都道府県の位置と名、都道府県庁所在地を完璧に憶える。次は世界地図を見て、よく見聞きする国の名と位置、首都の名を憶える。友達と問題を出し合いながらやるといい(これは中学生になるとやっているヒマがありません)。各国の首都だけでも知っていると地理の勉強では絶対に便利です。

さて--英語は皆さん、好きですか。

好きだし、得意だという人は、中1英語の参考書・問題集で文法を予習していきましょう。もう知っていることも多いかも知れないが、例外があったり、知らない規則もあるはずなので、ていねいに進めていく。それから、身近な名詞やよく使われる動詞を書けるようにする。語学の学習はなんといっても文法と語彙(ボキャブラリー)が最重要。手を動かして紙に(キーボードでなく)書く練習をしてください。書ければ読めるし、ある程度の訓練をすれば聞けて話せるようにもなっていきます。

苦手だったり、嫌いだという人は--

小学校を終える時期ですでに苦手とか嫌いにさせられてしまったのは、お気の毒としかいいようがありません。でも大丈夫。中学でもまた初歩の初歩から教えてもらえますので、いくらでも挽回できるし、興味を持てるようにもなりますよ。数学は小学算数が仕上がっているものとして始まりますが、英語はまだまだ手加減があります。

ただ、すでに苦手と思ってしまっているのに何もしないでは心配ですから、やはり中1英語の本で予習をしましょう。小学英語の復習を大幅にはみ出して、“貯金”だってできます。諦める必要は全くありません。

ところで--

英語のことで私が心配するのは、むしろ「英語が得意」と思っている皆さんです。小学校の英語の授業では飽き足らず、英語の塾に行ったりしていますよね。英検も受けて、何級かを取った人もいるでしょう。それは構わないのです。ピアノやサッカーや算数を習うように英語を習ったって何も悪くない。

ただ--

小学生のうちに、英検5級くらいなら普通なのですが、3級とか準2級を取れてしまった人。大きなお世話を承知で言えば、あなたたちがとても心配です。中1の英語で意外に苦戦するのですよ。嘘だと思ったら、いま英語を教わっている先生に聞いてみてください。私も自分の塾で小中学生に英語を手ほどきしているので、様子がよくわかるのです。

理由を挙げましょう。

①書く練習をしていない
 英検の筆記試験はライティングを別としてマークシート方式。読めさえすれば正解できてしまう。裏返せば、基本単語すら「そら」で書けるかどうか怪しかったりする。

②安心してしまっている
 「私は準2級持ってるのに何をいまさら中1英語(4級レベル)なの?」と思ってしまう。「中1英語なんか勉強しなくたってできちゃうわ」と思ってしまう。無理もありませんが、そんなに甘くないです。優秀な人ほど謙虚なものですよ。

③メンテナンスをしていない
 英検に限らず、検定というものは“最大瞬間学力”を測っています。試験に受かったときはその実力があったとしても、練習を怠れば実力は落ちていきます。じっさい、2級や準1級を持っている有名大学の大学生が中1英語を間違えるんですから(4級レベルもやばいということです)。

英語が得意になる条件は、まず好きになることです。英検の級を取っている皆さんは、この点は十分クリアできているわけですから、初心に返って中1英語の本をやってみてください。きっと新しい学びがあるし、中学での成績も期待できますよ。



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