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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と名古屋に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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太陽・月・地球



中3の理科講座は地学分野「地球と宇宙」に入っています。この単元では講座は次の6回。
    太陽・月・地球(1)
    太陽・月・地球(2)
    地球の自転と天体の日周運動
    地球の公転と天体の年周運動
    地軸の傾きと季節の変化
    太陽系
まず前回(9月21日)と今日(10月5日)の2回で「太陽・月・地球」を取り上げます。

上の流れは教科書では教育出版のものとおおむね同じです。ひとつの単元でも教科書によって流れは様々で,うちの生徒の大半が使っている啓林館の教科書は「日周運動」から入っていますが,これまでの経験から教える側も教わる側も「太陽・月・地球」から入るのがベストのように思います。まずは身近な天体で小学校でも学習していること。もうひとつは,地球の自転と方位・昼夜の移り変わりというものが,初めての生徒にはけっこう難物である場合もあるためです。

地球上の方位

上の図は東京書籍『新しい科学3年』p.159から拝借しました。北極点のあるほうが北,自転していく向きが東。自転とともに自分も移動していくので,宇宙空間の中では各々の方位が示す向きも変化し,たとえば太陽は日の出のときは東にありますが日の入りのときは西です。この話は天体を観測する上で基本中の基本なので確実に理解する必要があるのですが,生徒にとっては教師が思っているほどには易しくないらしい。授業でここをさらっと済まされてしっかり掴む機会を逸すると,天体の運動の全部がわからないことになってしまう。せっかく面白いところなのですから,苦手になってしまうのは非常にもったいない。

塾で理科を教えるようになって間もないころ,あと数日で公立高入試だという時にある生徒が上の話をわかっていないことが“発覚”,大慌てで手ほどきした記憶があります。入試の直前まで放置していたそいつもどうかと思いますが,私の経験が浅くて用心が足りなかったのもいけませんでした。そこでは一斉指導をしていましたので,生徒ひとりひとりの理解のほどを細かく把握するには無理があったのも確かですが。結局その年の公立入試ではこの件の出題はなく,彼女は全般に実力は十分でしたので無事合格。それにしても,生徒というのはその学力に拘わらず意外なことを理解し損なうものです。

そんなわけで,天体の単元の最初にまず全体の基礎を丁寧にやることにしているのです。
太陽・月・地球(1)は
   ■地球・月・太陽の比較  ■太陽  ■太陽の表面の観察  ■月
太陽・月・地球(2)は
   ■地球の自転と方位・昼夜の移り変わり  ■月の公転と見え方  ■日食と月食
という項目で展開します。

(1)では「易しい内容から」という趣旨ではあるのですが,(2)の内容の準備として
   太陽と月は地球からほぼ同じ大きさに見える
   月は地球のまわりを1回公転する間に自転も1回だけする
という点をゆっくり説明します。

実は昨年度まではコマ数の関係もあり,(1)と(2)の内容を1回(90分)でやっていました。われながらよくやっていたとは思いますが,無茶なことでもありました。特に指導要領が(したがって教科書が)現行のものになってからは日食・月食の扱いが大きくなり,いよいよ90分には治まらなくなってきた。それで今年から2回に分けることにしたのです。

講座が2回に分かれると資料も演習問題も2倍用意することになるので,前回と今回,金曜の夜は久しぶりに“デスマッチ”(終わるまで帰れない)になりました。頑張ったかいあって,前回は良い授業ができた手応えがあります。今夜もしっかりやりたいと思います。



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