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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と大津に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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洋楽のすすめ(9) THE BEATLES:HELP!

(2016年9月13日発行の『神谷塾だより』に掲載したものです)



本欄でビートルズは2曲目。今回は1965年の、ジョン=レノンの曲である。同題のアルバムの表題曲であるとともに、同題の映画(ビートルズの4人が主演)の主題曲。ラブソングの形をとってはいるが、ジョンの当時の追い詰められた心情(まさに「助けてくれ!」という)をぶちまけたものになっている。世界的に人気が沸騰、休暇はなく、超満員のスタジアムで曲を聴かずに熱狂するばかりの客を前に虚しい演奏を繰り返す日々。富と名声は手に入れたが疲労困憊し、自分自身に失望していたのだ。(ポールだけ元気だったらしい)

Help! I need somebody  助けてくれ!誰かが必要なんだ
Help! Not just anybody  助けてくれ!誰でもいいわけじゃないけど
Help! You know I need someone  助けてくれ! わかるだろう 君の助けがほしい 
Help!  助けてくれ!

When I was younger, so much younger than today  今よりもずっと若かったころ
I never needed anybody's help in anyway  誰かの助けなんて全然必要なかった
But now these days are gone, I'm not so self assured
                            でもそんな日々は過ぎ去り 今は自分に自信が持てない
Now I find I've changed my mind, I've opened up the doors
                            それで考えを変えて 心の扉を開けたんだ

Help me if you can, I'm feeling down  できたら僕を助けてくれ 落ち込んでるんだ
And I do appreciate you being round  君がそばにいてくれたら 本当に感謝するよ
Help me get my feet back on the ground  手を貸してくれ 僕が立ち直れるように
Won't you please, please help me どうかお願いだ 僕を助けて

And now my life has changed in oh so many ways  いろんな意味で僕の生活は様変わりした
My independence seems to vanish in the haze  自立心はモヤの中に消え入りそうだ
But every now and then I feel so insecure  時々ひどく不安になる
I know that I just need you like I've never done before 
                             僕には君が必要だって 今になって気づいたよ

 do は助動詞で「本当に~」と動詞 appreciate を強調するはたらきをする。
 get 以下を直訳すると「僕の足(2本)を地面の上に戻す」
 like は接続詞。like 以下の直訳は「僕が以前そうしなかったように」

ところで--アルバム“HELP!”には(映画にも)『4人はアイドル』というヘンテコな邦題がついている。 idol という語の原義は「崇拝の対象」で、その意味でなら彼らは確かに当時も今も完璧な「アイドル」ではあるけれど、この邦題はただ「人気者」というだけのつもりのはずで、そこにある音楽も歌の心も踏みにじられている。ビートルズの初期の曲にはヘンテコな邦題のついているものが少なくないのだが、これはその最たるものだ。昭和30年代という昔のこととはいえ、情けない話である。

なお、アルバムジャケットの4人のポーズが意味ありげだが、特に意味はない。当初“HELP”を表す手信号にする予定が、見栄えが悪いので撮影スタッフらが即興でポーズを決めたのだそうである。