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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と大津に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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二日で三食

3月、ちょうど坐骨神経痛が治って気分が前向きになっていたころ、『週刊現代』 3 月 17 日号で南雲吉則氏「一日一食健康法」の記事を読み、おれもやってみようかな?と思ったのです。巷に溢れる健康法の類にはあまり関心がないのですが、まもなく 50 歳になる身としては、南雲氏の「 56 歳なのに 30 代に見える」若々しさはかなり刺激的です(写真を見てショックでした)。南雲氏の健康法には「一日一食」(夕食のみ)だけでなく菜食中心(魚は食べる?)とかゴボウ茶とかあれこれあるようで、とても全部を実行はできない。でも、食事回数を減らすくらいならすぐ実験できます。

私は身長 174 cm で理想体重が 67 ~ 68 kg くらいなのですが、 74 ~ 75 kg あたりで“安定”してしまっており、これといった打開策を思いつかずにズルズルと過ごしていました。ただ、犬と一緒にちょっと坂を昇っただけで息が切れるのはいかがなものかと思っていましたし、下腹のブザマな盛り上がりにもいいかげん嫌気がさしていましたので、南雲氏の記事は効きました。特に、空腹でお腹が鳴るのがイイのだ、その一時的な飢餓状態が身体を活性化するのだ、という話は面白いと思いましたし、確かに生物は本来空腹になってから餌を食べるものだった。自分も生物だったということを思い出した(笑)のです。さらに「(車を運転する人で) 10 km 走るごとにスタンドに入る人はいませんよね」という言葉には説得力がありました。

以前、仕事が終わるのが夜 10 時を確実に過ぎるせいで夕食を摂るのやめてみた時期があった(記事「夕食を摂るのをやめた」「夕食を摂るのをやめた・その後」)のですが、続きませんでした。朝と昼は食べていたせいであまり効果が見られなかったのと、意思が弱かったせいもあるでしょう。だんだん、ちょっとずつ食べるようになり、やがて夜にもしっかり一食分食べる状態に戻りました。だめだなあ。

ところが今年になったあたりから、夜は食べるのだけれどソバとかウドンとか少なくとも脂気の少ないものを少量食べるだけ--ということにしていて、それが今回は続いていました。坐骨神経痛から復活して気力がみなぎっていましたので、イケそうな予感がありました。そこで、南雲氏の記事に刺激されたその日から、食事回数を大々的に減らす実験にとりかかりました。

朝は空腹感がないことが多い。それで最初は「空腹でお腹が鳴ったら食べる」ということにしてみました。ところが、これだと夕刻に何の前ぶれもなく飢餓感が襲ってくることがあり、ひどいときは生徒を前にして教える気力を失いかけます(笑)。それでは困る。それでコンスタントに十数時間おきには食べる方法として、一日三回だった食事をひとつおきにしてみたのです。

月曜は昼食のみ。火曜は朝食と夕食。水曜は昼食のみ。木曜は朝食と夕食。金曜は昼食のみ。土曜は朝食と夕食。

…という具合です。つまり「二日で三食」とすることによって食事回数(したがって量)を半減するのです。食べる時はあまり我慢せずにある程度気が済むまで食べる。夕食も時間を気にしません。

それが、始めて1か月以上が経過した現在も続いていますし、実にテキメンに効果がありました。始めて2週間くらいで体重が(現在と同じ) 69 ~ 70 kg のあたりにまで落ちました。すぐに 5 kg 落ちたということは明らかに普段 5 kg 分食べ過ぎだったということでしょうか。 70 kg が現在の“壁”のようですが、ひとまずその壁の手前で落ち着いているのです。痩せた、といいますか「上半身が(横から見て)薄くなった」と妻に感心されましたし、ズボンも緩くなり太腿のあたりは隙間ができて落ち着かないくらい。ベルトの穴も2つ動きました。快食快便で体調も悪くない。犬と一緒に坂を昇っても息は切れない。そりゃ以前は 5 kg のウェイトをつけていたようなもので、それが外れたのですから当然でしょうか。もしかしたら走るのも速くなっているかも知れません(笑)

「一日三回食べてもヨイがすべて量を半分にする」のと、「二日で三回しか食べない代わりに食べるときは我慢しなくてヨイ」のとでは、禁欲のできない私としては絶対に後者のほうが合っています。もともと忙しい日は昼食を摂る時間が惜しいと思うこともしばしばで、「週に3日は昼食を摂らない」と決めるとまとまった時間も生まれました。ついでに食費も減って(笑)、なかなかいいことづくめなのです。

日曜は「二日で三食」はオフにして朝食・夕食を摂っていますし、ヒマであればふらっと軽い昼食を食べに出たりもし、夕食ではビールをしっかり楽しんでもいます。土曜も二食ですから一時的に「二日で四~五食」。それで一瞬 70 kg を越えているはずですが、平日はまた元に戻すことができています。土・日の延長でなしくずしに一日二食くらいには戻ってしまうかも知れませんが、とりあえず現在の方法で頑張ってみたいと思います。


モノグリセリドとグリセリン

(2012.4.12記)
今年、中学校では新指導要領に従って教科書が改訂されました。その中で、中2生物分野の「消化と吸収」のところで、従来
「脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」
とあったのが、
「脂肪は脂肪酸とモノグリセリドに分解される」
と変更になっています。昨年までの教科書から変わった部分は多々ありますが、ここは最も重大な変更点のひとつでしょう。

「モノグリセリド」は「グリセリン」を別の言い方にしたものではなく、別の物質です。従来は「グリセリン」で正しいとされてきましたが、最近の研究により「グリセリン」でなく「モノグリセリド」が適切であるとわかったそうなのです。詳しいことはこれから書きますが、最新の研究の成果が中学生の教科書にも反映してしまうところが生物科はすごいなと思うのであります。

デンプンやタンパク質が分解されてできる「ブドウ糖」や「アミノ酸」の名は生活の中で目/耳にすることがありますが、「モノグリセリド」はまずありません。どうしてまたそんなものものしい名前がついたのか?グリセリンとはどう違うのか?と気になる人も多いでしょう。それが自然だと思いますし、それでこそ理科です。実は、先ほどの「最新の研究の成果」の内容と「モノグリセリド」という妙ちきりんな名前の由来とは深い関係があります。高校化学の領域に少し踏み込みますが、できるだけ易しく書くようトライしてみましょう。

まず、化学で物質名を付けるときによく使われる「モノ( mono )・ジ( di )・トリ( tri )」という言葉を押さえてください。それぞれは順に「1・2・3」を意味し、同じまたは同種の原子とか原子の集まりが何個くっついているかを表します。モノ・ジ・トリが付いている語句は理科関係に限らず身近に結構あります。それぞれの用例はこの記事の末尾に書いておきました。

では本題--

脂肪酸など

脂肪と呼ばれる物質はグリセリン脂肪酸が3つ結合した形をしています。グリセリンというのはアルコールの1種、脂肪酸というのはパルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸・リノール酸などといった、常温で固体とか液体のアブラに含まれている酸の総称です。グリセリン脂肪酸が結合したものはグリセリドと呼ばれ、結合する脂肪酸の数が3個であればトリグリセリドとなります。結合する脂肪酸は3つとも同じでも違っていてもいいので、トリグリセリドつまり脂肪にはたくさんの種類があることになります。

脂肪=トリグリセリドは膵(すい)液に含まれる消化酵素リパーゼによって分解されます。動物の体内ではたらくリパーゼには2種類あって、1つはトリグリセリドから脂肪酸を1つはずします。この場合、はずれる脂肪酸は両側のどちらかで、中央のやつには作用しない(しにくい)ようです。脂肪酸が1つはずれたら、グリセリンに結合している脂肪酸は2個になりますから、グリセリドです。

さらに、もうひとつのリパーゼがグリセリドから脂肪酸をまた1つはずします。はずれるのはさっきはずれたやつの反対側で、中央のやつはやはりそのまま。グリセリンに結合している脂肪酸は1個になりました。これがモノグリセリドです。

従来は、さらにもうひとつのリパーゼがモノグリセリドから最後の脂肪酸をはずし、めでたくグリセリンのできあがり…と考えられていました。トリグリセリドからはずれた「3つの脂肪酸グリセリン」が小腸の柔毛の壁を通過すると、すぐ脂肪に再合成されて(せっかく分解したのに…)リンパ管に取り込まれる、ということでした。ところが最近の研究の結果、どうやら分解は「2つの脂肪酸モノグリセリド」までで終わり、最後の脂肪酸がはずれる前に柔毛の壁を通過してしまうらしい。それから柔毛の中で再合成されるということです。

ところで、今回の変更は新中2からが対象。新中3の人は旧教科書に「グリセリン」とありましたし、昨年度までの移行措置内容にもありませんでしたから、テストや高校入試で問われた場合「グリセリン」と答えても心配は要らないはずです。もちろん「モノグリセリド」と答えても全く正しいわけですからやはり心配は要りません。まあ、この件は採点基準がビミョーになるので当分出題されないと思われますが、いかがでしょうか。

なお、この記事を書くにあたり、「新理科教育ML」で質問して教えていただいたことや、啓林館のHPでの記載を参考にしました。 ありがとうございました。

【モノ(mono)の用例】
モノカルチャー(monoculture)は単一経済、モノレール(monorail)は線路が1本、モノクローム(monochrome)は白黒単色、モノラル(monaural)はステレオでない単一の音、モノトーン(monotone)は一本調子、モノローグ(monologue)は独白または独り芝居。

【ジ(di)の用例】
ダイオード(diode)は端子2本の電子素子、ジレンマ(dilemma)は二者の間で板挟みになること、ダイアローグ(dialogue)は対話。

【トリ(tri)の用例】
トライアングル(triangle)は三角形、トリオ(trio)は三人組または三重奏、野球のトリプル(triple)プレーは三重殺。


3月のあれこれ

2月の末からほぼ2週間半、座骨神経痛に悩まされました。腰から太腿のあたりまで痛いというのはよくあるのですが、今回痛いのは右脚の下半分。はじめ太腿のあたりが痛かったのが膝、ふくらはぎと痛む箇所は次第に下降し、ひどいときはもう脚じゅう痛い。足の甲までしびれたり。特に3月の上旬いっぱいは右のふくらはぎの痛みがひどく、一度に 10 m も歩けない。教室の中を行き来するのが精一杯というありさまで、ひるめしを食いに行くにも車で行けるところだけ。「この脚は本当に治るのだろうか」「5月にはまた野球が始まるが開幕に間に合うだろうか」--と不安にかられたものです。歩くにも右脚を引きずるようになってしまうし、痛くてしばしば歩くのをやめてしまう。痛いところを庇って負担をかけた膝がそのうち別の痛み方をし始める(ああ)。「杖があれば少しはマシだろうか」と本気で思ったものです。実際、“主治医”である整体の先生によるとこの座骨神経痛で杖をつき始めて一気に更ける人が多いのだそうです。座骨神経痛の常で悪いのは腰のあたりなのですが(筋肉が強ばって神経を圧迫する)「今度のは悪い場所と痛い場所が離れてるから時間がかかりますよ」と言うその先生のところへ週2回のペースで5回通ったところ、5回目に「今日はずいぶんほぐれました」と言われてそのあとすーっと楽になった。公立高校入試の合格発表があるころには「そういえばひどい毎日だった」と笑い話にできるほど回復。野球の開幕にも間に合いそうです。

4日 入試直前講習の第7回(最終回)。本番の前々日ということでかえって集中できないのではないかと少し心配したが、生徒全員いつにも増して頑張った。例年どおり、オマモリとして①至ってシンプルなプラスチック消しゴム②キシリト-ルを配って終了。①は当日の予備として、また近所の受験生が「消しゴムがない!」と困っていたら貸してあげられるように。②は前にも書いたが「きっちり通る」にひっかけてあるのが私は気に入っている。

6日 公立高校入試当日。帰宅すると、受験を終えた長男が「国数英が別の県の問題みたいだった」と言う。新聞の夕刊を見ながらざっと様子を調べる。国語で新傾向の出題、数学は大問が1つ減り、英語は長文の大問がそっくり小問集合になっていた。受験生は面食らったかも知れないが、まあ“裁量問題元年” 2009 年度の衝撃に比べるとさほどでもない。

7日 公立高校入試の問題を仕事場で解いてみる。
【国語】小説は素材が易しすぎる。裁量問題は設問の一つ一つに無理がありそう。
【数学】裁量問題が穏やかになった。方程式を立てて解く問題は必要だと思うのだが。
【英語】裁量問題の英作文が難化。日本語を置き換えればよかった従来のよりかなり高度。
【理科】易しくなった。ちょっと拍子抜けする。
【社会】やや難化。ただし、難しいというよりは細かい。地歴公と配点はおよそ20点ずつしかないのだから、もっと本筋のことを出題すればいいのに。
 理科は昨年急に難しくなった。国数英で裁量問題が導入されたのに同調して理科もレベルアップをしたのかも知れない。だから今年は理科は難しいままで社会も難しい可能性がある--と受験生には言っていたのだが、ものの見事に読みが外れた。来年はどうなる?

某日 神谷塾のホームページのあちこちにある、しばらく手を入れていなかった文章をまとめて修正。

23日 中学生の春期講習を開始。神谷塾ではここから新年度。例年どおり、午前中は卒業式を終えてヒマなはずの新中1を集めて「0円講習」、夜は新中2と新中3のテストゼミをする。 

デニーロ某日 映画『タクシードライバー』を観る(「午前十時の映画祭」)。1976年アメリカ。監督はマーティン=スコセッシ。ロバート=デ=ニーロが演じる主人公はニューヨークに独り暮らすベトナム帰りの元海兵隊員。戦争の後遺症からか不眠症を患っているので、夜はタクシー運転手をして稼ごうというのが就職の動機だった。ハーレムを流すにつけ、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感が増す。やがて精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る--。私は若い頃に観た『恋に落ちて』での分別盛りのデ=ニーロ(相手役はメリル=ストリーブ)の印象が強く、本作でもそんなに“病んでいる”という感じは受けない。
 哀しくも物憂げなサックスのメロディが心に染みる主題曲は、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』などの音楽も手がけたバーナード=ハーマンの作曲。ハーマンは本作用の最終レコーディングの12時間後に他界したのだそうだ。
 本作は後味がいいとは言い難く、耳に残るテーマ曲が作曲家の遺作だという話なども目にすると、何やら一杯やりたくなる作品である。朝から大スクリーンで観るよりは、夜中に家のテレビで横になって観るほうが合っている気がする。

ジョディ 主人公に救出される少女を演じたのは当時13歳のジョディ=フォスター。もっと幼いころから子役で出ていたが、本作でデ=ニーロと共演して演技に開眼したとのこと。彼女は1962年生まれで私と同い年なので昔から贔屓にしている。