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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と大津に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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『日本人は知らない「地震予知」の正体』

地震予知の正体

amazonで注文しておいたこの本が昨日到着。地歴講座の仕込みが済んだので少し読んでおこうと読み始めたら、ぐいぐい引き込まれて1時間半ほどで読了しました。双葉社刊、185頁、1260円。

著者のロバート=ゲラー氏はニューヨーク市の生まれ、カリフォルニア工科大学において日本屈指の地震学者・金森博雄氏のもとで地震学を修め、1984年から東大理学部で教えています。私が北大で学生をしていた時に一度来札され、氏の講演を聴いたことがありまして、来日して間もないのに日本語が達者でおられたのが印象的でした。

私は普段は下手な書評を書かないようにしていますが、amazonのカスタマー・レビューを見ていたら「これは応援しなくてはならない」と思い立ち、今日の午前いっぱいかけて書きました。書いたからといって掲載されるとは限らないのですが、幸いにしてパスしたようです。以下に同文をアップしておきます。amazonのページはここです。

「なぜ予知できないか」

 ゲラー氏は以前から地震予知の不可能を訴えてきた(たとえば『科学』2003年9月号)。それは「予知なんてできないのだから諦めよ」というマイナス思考の主張ではない。膨大な国家予算を見込みのない予知事業ではなく補強工事や防災教育に充てて、地震動や津波に備えよ、国民の生命・財産を守れ、という訴えであった。本書はその集大成と言えそうである。地震予知がなぜできないかを、達意の日本語でわかりやすく解き明かしてくれる。
 地震予知計画がスタートして以来、GPSなど技術革新はめざましく、地震の測定精度は向上し、地震のメカニズムの理解は進んだが、巨大地震はことごとく不意打ちだった。地震学者がサボっていたわけではない。「地震の前には前兆がある」と信じられているが、それらしき“異常”は発見できないからだ。できたとしても、その“異常”が地震の前兆なのか全く無関係な原因によるものなのか、地震が起きるまでわからない。前兆現象と呼ばれるものはことごとく地震「後」に報告されたもので、統計上の裏付けも再現性もない。またその“異常”では震源も発生時期も特定できない。
 さらに、最近の地震学では「無数に発生する小地震のごく一部が連鎖して大地震に展開する」と考えられているそうだ。つまり大地震も小地震も発端は同じ。大地震とか、大地震に発展する小地震に限って特定の前兆があるわけでもない。
 予知はできても地震は来る。これからしばらく日本国は無駄遣いを控えなくてはならない。限りなく困難な予知に税金を投じるよりは、いつかまた必ず起きる大地震や津波に着々と備えるべきだと思う。



数学前倒しのスケジュール

( 2014.4.24 追加修正しました)
( 2011.9.6 追加修正しました)

中学生のご父母と「学習進学相談会」をしていると、時々いい知恵が浮かんだり、必要に迫られて何かを考え出したりするものです。今シーズンは後者で1つ収穫がありました。

以前書いた記事「高校進学後のことも考えましょう」と関連しますので、そちらも後でご覧ください。中学生は中学数学を前倒しで勉強して、ちょうど中高一貫私立の生徒がそうしているように、中2までに中3の終わりまでひととおり勉強し、中3になったら高校数学のせめてⅠを、できればIとAをやっておくといい。高校進学後に備えての“貯金”ができるばかりでなく、高校入試にも必ずプラスに作用するから…という内容でした。

では、具体的にはどう進めるのか、カリキュラムを示していただけるといいんですけど…と、まことにごもっともなことをある方が仰ったので、これまで考えるのをサボッていた(笑)そのスケジュールといいますかデザインを書いてみたわけです。

学年・時期中1数学中2数学中3数学高校数学I高校数学A
中1・1学期正負の数
文字と式
方程式
中1・2学期比例・反比例
平面図形
空間図形
資料の整理
中1・3学期各単元の実戦式の計算
連立方程式
中2・1学期1次関数
平行と合同
式の計算
平方根
中2・2学期三角形・四角形
確率
2次方程式
2次関数
図形の相似
中2・3学期各単元の実戦円の性質
三平方の定理
標本調査
中3・1学期各単元の実戦数と式
2次関数
場合の数
確率
中3・2学期図形と計量図形の性質
整数の性質
中3・3学期入試対策入試対策入試対策復習復習

ポイントを挙げておきます。

1) 問題集の前から順に全部解いていく、というようなことはしない。例題・類題・練習レベルを「基礎」、応用・実戦レベルを「発展」と呼ぶことにすると、大きな単元(1次関数とか図形の合同とか)ごとにまず「基礎」をひととおり最後までやり、また初めに戻って「発展」をやっていく。

2) たとえば中2の数式編が終わったら、中3の数式編に入って良い。中2の関数や図形や確率を経なくても取りかかれる。

3) 次の学年のものをやっていると所々に難所、つまり「生まれて初めてやるとすごく難しい」箇所がある。特に高校数学になると多い。そこは「今すぐにわからなくてもいい」「来年わかればいい」という具合に楽に構えて、先に進むこと。

4) 疲れたら予習の部分はペースダウンしたり休んだりする。無理をしてイヤになってしまったら元も子もないので。この点が自分で管理する勉強のいいところです。

このようにできれば高校入試も高校入学後も絶対にうまく行くだろうな~と思いますが、まあたぶん順調には行かず、特に中3で高校数学を始めるのは頑張っても中3の2学期から、となるのかも知れません。一番大事なのは現学年の勉強と定期試験。あくまでもそれが優先です。

また、高校数学ⅠAは項目を見てもわかるように、少しでもかじっておけば高校入試対策としても効果が期待できます。開始時期が遅くなったら、まず教科書レベルを読んでおくだけでもいいので、一通りやれることを目指すといいでしょう。



Where am I?

7月の某日、「午前十時の映画祭」でチャップリンの『ライムライト』を観ていたときのことである。異なるシチュエーションで2度、“ Where am I ? ” というセリフが聴き取れた。このぐらい短ければ聴き取れるのが当然であろうが、それが場面によって対応する日本語が全く違ってくるのが面白いと思った。

1度目は、服毒自殺を図ったヒロインのテリーがチャップリン演じる喜劇役者カルヴェロの部屋で息を吹き返すところで “ Where am I ? ” 日本語は「ここはどこ?」

これはまあ、当たり前と言えばそうである。ただ、日本語での主語「ここは」は英語では表に出てこない。主語は I なのである。日本語的な発想で「ここはどこ?」と言おうとすると “ Where is here ? ” などとなってしまいそうであるが、これはたぶん英語圏のどこに行っても通じないだろう。わずかな時間に英語と日本語の根本的な違いを発見した気がして、たいそう気分が良かった(笑)

2度目は、生きる気力を失っているテリーをカルヴェロが励ます場面。何か話が大きく脱線しているのに気づいたカルヴェロが “ Where am I ? ” 日本語は「何の話をしてたっけ」

今度はスゴイ!と思った。あちらでは普通にそう言うのであろうが、こんな翻訳ができる人(誰だったか忘れた)はスゴイ。そして、それを聴き取ったオレもスゴイ(笑)。「何の話をしてたっけ」という日本語から英語を起こそうとすると “ What was I talking about ? ” てな具合になってしまうであろう。通じるかも知れないが、当たり前過ぎて知性が感じられないわけである(笑)

私も授業や面談ではよく話が脱線する。そこから大きく梶を切って元に戻って来るのが好きである。(最近はとんとなくなったが)外国人と話す機会があったとして、そういう場面で “ Where am I ? ” とさらりと言えたらカッコいいだろうなあ。