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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と大津に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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ゴミの分別を開始

札幌市では7月1日からゴミの出し方が変わります。「燃やせるゴミ」(=燃やしてしまうゴミ)と「燃やせないゴミ」が有料化されるとともに、その他のものの分類が新しくなります。詳しいことは区役所で配布されている『新ごみ分けガイド』かこちらを見ていただくとしまして、各ご家庭で日常的に最も多く発生するであろう分別のことを少し。

私の家庭のゴミを新しい分別法によって分けてみました。私は以前からゴミの分別が細かくなるのを待ち望んでいたのです。実家がある愛知県の人口数万の町では、ずいぶん前から徹底して細かい分別収集をしていました。昔住んでいた東京都の某市でも紙ゴミなどそれなりに細かかったような気がします。しかし札幌市のような大きな自治体では実施が難しいとされていて、半ば諦めていました。

諦めると取り組みもいい加減になり、なんとなく燃えそうなものは燃えるゴミ、燃えなさそうなものは燃えないゴミ、とテキトーにやっていました。だから面白くもなんともありませんでした。

ところが--新しい分別を実行してみたら実に面白いのです。

まず「燃やせないゴミ」の量の少なさです。以前からそうだったのかも知れませんが、なんとなく燃えなさそうな壊れたプラスチック製品は「燃やせるゴミ」になりますし、かさばってしょうがなかったプラスチック容器は「容器包装プラスチック」に行きます。そうすると、「燃やせないゴミ」となるのは、今回実行してみた限りでは金属製品など本当に微量になってしまいました。収集が4週に1回だというのも頷けます。これなら有料でも全然構わない。

これに関連しまして、一方では「容器包装プラスチック」の量の多さ。現代日本がプラスチックまみれであることが実感できました。「プラ回収」のマークがあれば機械的にここに入れればいいですし、これまで燃えるゴミにしてしまっていたカップ麺の容器とか食料品・菓子の個包装、発泡スチロールなどは全部ここです。これは無料なので積極的に出す気になります。しかも、収集後は油などにリサイクルされるようです。

そして、私が以前から熱望していた「雑がみ」。これまでは燃やすしかなかったもので、ゴミとして出してもずっと後ろめたかったのです。それが嫌で、家の雑がみをまとめて仕事場に運んで、古紙回収の業者さんに持っていってもらったりもしていましたが、面倒なときは燃えるゴミです。正直うんざりしていました。

しかし、この分類ができたおかげでやはり積極的に「雑がみ」として出す気になります。「紙回収」のマークがあるものはここですね。無料ですし、収集後は板紙や固形燃料に変わります。結局燃やすのかとも思いますが、燃料として活用されるなら、ただ焼却するよりよほどいいでしょう。

「燃やせるゴミ」は生ゴミを中心にどうしても発生します。でも、「雑がみ」と「容器包装プラスチック」の分類ができたために、ぐっと減量化できるはずです。「燃やせるゴミ」を出さない努力が苦になりませんし、有料なので努力したくもなる。なかなかうまいシステムではないかと思います。

ゴミの分別というものに興味が湧かない人には辛いシステムかも知れませんが、1軒でも多くの世帯でこの分別が行われて、札幌市のゴミがすっきりしていくのを期待したいと思います。

『英語のバカヤロー!』

…という本です。副題「『英語の壁』に挑んだ12人の日本人」。古屋裕子編、223頁、Earth Star Entertainment、1300円+税。

英語のバカヤロー

題名は、養老孟司氏(解剖学者)がインタビュー中につぶやいた言葉「もう、英語なんてばかやろうと思うんですよ」から。東大の学生だった40年前、パソコンもインターネットもない時代に英語論文を書くため、気の遠くなるような時間がかかったことから来ています。

養老氏のほか、登場順に

竹中平蔵(経済学博士)・中村修二(電子工学者)・上野千鶴子(社会学者)・板東眞理子(昭和女子大学学長)・浅野史郎(前宮城県知事)・明石康(元国連事務次長)・本川達雄(生物学者)・酒井啓子(中東研究者)・松沢哲郎(動物心理学者)・古川聡(宇宙飛行士)・福島孝徳(脳神経外科医)

の合計12人の、英語にまつわる苦労話がまとめられています。

苦労しているとは言っても、みな留学生の資格試験には通るくらいの実力はある人たちです。その上で、アメリカなり海外に仕事や学問の現場を持ち、英語でコミュニケーションをし、仕事をし、討論する、というレベルになると、泣けるくらいの苦労があったということです。

コミュニケーションではネイティブにはかなわない、日本語なら使えるアドリブや日本語なら出せるニュアンスが英語ではできない、ということはかなりの人が述べていて、上野氏も「私は英語圏で勝負するのを断念した」と言います。

ところで、海外で仕事をする、というと、どこもここも英語がタイヘンという印象がありますが、実はこれもいろいろではないでしょうか。たとえば中村氏はカリフォルニア大学、明石氏は国連、古川氏はNASAと、みなアメリカ合衆国ですが、英語そのものの“ウマヘタ”からいちばん自由なのは国連のように思えます。大学の教授は、英語の講義がわかりにくくてはだめだし、易しすぎてもだめ。NASAでは絶対多数のアメリカ人に混ざって働くことになりますし、管制官とのやりとりには相当の反射神経が要るようです。

国連というのはさまざまな国籍、したがってその母語も様々な人がチームを組んで働いている場なので、つかう言葉が英語だとはいっても、それぞれのお国柄を反映した英語が通じているのです。通じなくてはならない。それよりももっと重大なことがあるのですね。

明石氏の言葉を借りれば、

「なまりのない英語には、魅力がありません。なまりはそれぞれの人のアイデンティティであり、現代のようにグローバル化が進行した世界では、アイデンティティを主張することはむしろ注目すべきことです」

「英会話において、私たちは逆立ちしても、アメリカの子どもにもイギリスの赤ん坊にもかないません。また、そういう勉強をやる必要もない。自分にきちんと教養があり、何か自分の熱く語れる世界や、物の見方とかを持っているならば、たとえ英語はカタコトでも相手にすごいなと思わせることは可能だし、自分の下手な英語にも懸命に聞き入ってくれるはずです」

「人間と人間との相互理解、真剣勝負の対話には、語学力も大事ですが、それは二義的なもので、自分の知識や教養、世界観とか、人生に向き合う真剣さだとか、そういうすべてをひっくるめて、人間としての総合力が問われることを忘れてはならないと思います」

--これから英語を学び、国際的な現場で仕事をしたいと希望する青少年には、至高のアドバイスであろうと思います。

このほか、松沢氏のインタビューも参考になりました。2点だけご紹介しておしまいにします。

(アメリカに留学中、アイスクリームスタンドで「ヴァニラ」(vanillaは「ヴァイナラ」)が通じなかったり、郵便局で「マンハッタン」が通じなかったりして恥ずかしかったが)「これは自分の発音の洗練が足りないだけであって、知性に問題があるわけではないから、それを気に病むことはありませんでした」

「中学生、高校生のときに学校英語でガンガン語彙を詰め込んだことがとても役に立った。学校英語がダメという人はたぶん、学校できちんと勉強をしていなかったのではないでしょうか

英語では苦労していなさそうな気がする人たちも、それぞれ大変な思いをしてきたのだ。そう思うと、驚いたり安心したり。英語を学び始めて間もない中高生よりは、ずっと英語を勉強してきたけれどなかなか上達しないなァ…と溜息をついている大人にとって、貴重な一冊であろうと思います。