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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京と名古屋に在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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週刊あれこれ(2019.12.2~12.8)

12月7日(土) 理科講座の第23回。
【中1物理】圧力  【中2地学】日本の天気/大気と海洋
中1は圧力の考え方と大気圧。前半は圧力の計算方法を細かく手ほどきする。圧力[Pa]は 力[N]÷面積[m2] で求められるのだが面積の単位が m2 であるために誤りやすい。たとえば重さ 2 N の物体の底面が 20 cm2 であれば底面に加わる圧力は 2 N ÷ 0.002 m2 で求められるが, cm2 を m2 に換算するところでまず間違い,ここで間違わなくとも割り算で桁を間違ったりする。圧力の計算問題でたびたび間違うものだから,ここで物理嫌い→理科嫌いとなりやすいのである。 20 cm2 を 0.002 m2 でなく 20×1/10000 m2 として,分母・分子を 10000 倍して約分すれば早くて楽で間違いにくい。
2021年度実施の新指導要領に合わせた「移行措置」で,中1物理の難所だった「水圧・浮力」が中3配当となった(「大気圧」は残った)。だから当塾の理科講座でも再来年度からの中3に回す。中1物理は身軽になったが,中3で学ぶときに圧力そのものを忘れていないようにする必要があるだろう。

12月8日(日) 中3秋期講習の第8回講義。
【数学】三平方の定理  【英語】総合演習  【理科】地球と宇宙(2)
「三平方の定理」をマスターすると中学数学はほぼ一通り学び終える。高校数学の「三角比」につながる重要なところである。有名角(30°,45°,60°)の辺の比を教えたついでに三角比の初歩も教えてしまう。
理科では夏至・冬至・春分秋分の太陽南中高度,ついでに北極星高度,また天体望遠鏡で太陽の鏡像ができるしくみ,金星の満ち欠けなどなど,図解しながら確認する項目が多くて大変。
この秋期講習も今年度分はあと1回で終了。すぐに冬期講習に突入することになる。

某日 中3の冬期講習の教材研究,つまり予習をやっと開始。全国の高校入試問題の最新のを選りすぐったものなので,毎年使う教材なのだが中身は毎年違う。いろいろあって11月までは予習に手がつけられなかった。12月もヒマではないのだが,できるだけ落ち着いて問題を読み,講義の組み立てを考えるようにする。

某日 小泉宏之『宇宙はどこまで行けるか』(中公新書,2018)を読了。著者はロケットエンジンの専門家で「はやぶさ」のプロジェクトにも参加している。当然ながら話には物理や工学ががっちり食い込んでいるので読むのにけっこう骨が折れたが,外惑星探査の話につられて着々と読み進めた。火星までの有人探査では片道ざっと260日かかる。木星や海王星ならば数年がかり。9月に観た映画『アド=アストラ』では月から火星まで19日,火星から海王星までたしか78日だった。SFの世界ではロケットは速いのである。



週刊あれこれ(2019.11.25~12.1)

11月30日(土) 理科講座の第22回。
【中1物理】力とは/力のつり合いと作用・反作用
2021年度実施の新指導要領に合わせた「移行措置」で,中3配当だった「力のつり合い」が中1に降りてきている。この「力のつり合い」は本来「力」を学ぶときに一緒に学ぶべき内容であって,これまで中1で教えていなかったのが間違い(※)。
ついでに「作用・反作用」も一緒に学ぶべきなのだが残念ながらこれは中3配当のまま。神谷塾の理科講座では昔から一貫して中1でこれらを教えていたから,資料も演習問題も整っている。教える側も教わる側も苦労なしである。
※たとえば机の上の物体には重力がはたらいているが,これだけでは地球の中心までめり込んで行ってしまう。机から上向きに垂直抗力がはたらき,重力とつり合っているから,物体は静止していられるわけである。この単純だが重大な真理を中3まで教えないのはいかにもまずかった。
【中3生物】生物界のつながり
中3の講座はこれにて全範囲を終了。あとは入試の準備に邁進するだけである。

12月1日(日) 中3秋期講習の第7回講義。
【数学】円 【英語】総合演習 【理科】地球と宇宙(1)
上記のほか北海道公立高入試の過去問を各教科1~2題。

某日 映画『決算!忠臣蔵』(公式サイトはこちら)を観る。当時のそば1杯の代金16文を現在の480円に相当するとして1文=30円。これを基準として様々な費用を現在の金額で示してくれるのがとても分かり易く,本来は悲壮な話のはずだが実に楽しい。たとえば京都から江戸まで往復すると72万円(宿泊代が嵩むからだろう)。これが討ち入り前には36万円になるのだが,やけに安いではないかと思えば「片道だから」なのであった。堤真一・岡村隆史・濱田岳らが好演。

某日 主治医のところでインフルエンザの予防接種。自分がインフルに罹ると塾がストップするので絶対に罹るわけにはいかない。だから予防接種はするし,冬の間はできるだけ人混みに足を踏み入れない(映画は平日の朝に行く)。



週刊あれこれ(2019.7.15~7.21)

某日 夏期講習が始まってしまう前にと思い,床屋へ行く。坊主頭なので半年くらい刈らなくてもいいくらいだが,伸びてくると髪の存在が煩わしくなるので3か月に1回くらいは行く。塾を琴似に開業したころからの行きつけの店で,「いつもので」と言えばあとは爆睡していても綺麗に仕上がるのでありがたい。

7月20日(土)午前 中3夏期講習の初日。中学はまだ学期中だが,8月11日の道コンまでに授業を16回持ちたいのと,日曜はできるだけ休みにしたいため,例年この週末に2日入れている。日程としてはイレギュラーな感じがしなくもないので,生徒がちゃんと来るか結構心配するが,受講生全員5分前までに集まった。
 1日3教科。数学は毎日,英語と国語は1日交代,理科と社会は2日ずつ交代で進める。この日は数学・英語・理科。英語で少し喋りすぎて,予定を5分超過して終了。

7月20日(土)夕刻 理科講座の第11回。夏休み前としては最終。中1「身近な生物の観察」「葉のつくりと光合成」と中2「酸化と還元」「化学変化と熱」。ここまで教えてあると余裕をもって2学期を迎えられるうえ,夏期講習中の理科もやりやすい。

7月21日(日)午前 中3夏期講習の第2日。この日は数学・国語・理科。前日に続けて5分超過。210分の授業(ほぼ休みなし)で5分の超過ということは,本来なら予定時間内に終えられる範囲なのだが,「今がちょうど喋るにはいいタイミングだ」と感じるネタが不意にこみ上げてくることがあり,そのタイミングを逸するのが惜しくて喋りを優先すると,そういう話のほうがノリが良くて5分経ったりするわけである。そんなことが210分の中で数回あるので,逆に言えば5分超過で済んでいるのは大したものかも知れない。なお,ひとりで全部やっているので教科間の時間配分は自由自在である。



週刊あれこれ(2019.7.8~7.14)

某日 中3夏期講習の社会で新規に使う教材の研究。演習問題が軽いので解説とまとめをじっくりできそうである。昔のノートの見直しと配付資料の整備をする。

某日 佐藤優『獄中記』(岩波現代文庫,2009)を読了。「微罪容疑によって逮捕,接見禁止のまま512日間勾留された異能の外交官は,拘置所のカフカ的不条理の中で,いかなる思索を紡いでいたのか。哲学的・神学的問いを通して難題に取り組んだ獄中ノート62冊」(カバー裏の紹介文より)。以前読んでいた伊藤潤二氏の漫画『憂国のラスプーチン』の原作にあたるもの。拘置所での生活というものへの興味も手伝って昨年秋ごろに読み始めたが,日記や書簡の部分だけでも400ページ超え,しかも内容が濃厚なのでなかなか捗らなかった。付録の論文「冷戦後の北方領土交渉は,日本外交にどのような意味をもったか」は熟読する価値がある。独房の「所内生活の心得」も貴重。

某日 白井聡『国体論』(集英社新書,2018)を読了。「明治維新から現代に至るまで,日本社会の基軸となってきたものは『国体』である」「『戦後の国体』とは,天皇制というピラミッドの頂点に,アメリカを鎮座させたものなのだ」(カバー裏の紹介文より)。戦後から現在までの日本社会の有り様の不可解さ・いかがわしさの正体が見えてくる。現政権への舌鋒鋭い批判も痛快。前著『永続敗戦論』(2013)も再読したい。

某日 参議院議員選挙の期日前投票に行く。選挙区も比例代表も「これは」という候補者が見当たらない。死票とならないよう,かつ「よりマシな地獄」(畠山理仁氏)となるよう,政党で判断する。

7月13日(土) 理科講座の第10回。中2「化合・酸化・燃焼」と中3「等速直線運動」「力の合成と分解」。中3は力学分野の基本中の基本。本講と次回の「等加速度直線運動」をきちんと理解して,中学内容はもちろん,高校の「物理基礎」や「物理」でも順調に学んでいってもらいたい。



週刊あれこれ(2019.7.1~7.7)

某日 中3夏期講習の課題表をつくる。全部で16日間,どの日にテキストの何ページを取り上げるかを示して,授業に間に合うように予習してもらう(中3生らと私の間では「ノルマ表」と呼んでいる)。例年,前年の実際を踏まえて微調整するだけで済む作業だが,今年は社会の教材を変えたので社会だけは計画をイチから立て直す。

某日 中3夏期講習の英作文教材を書く。毎日3時間半の枠で3教科やる中,内容によっては時間が余ることがある。以前は歴史のまとめなどをやっていたのだが,昨年からより実用的に英作文の演習をすることにした。昨年の教材は講習中余裕のない中でつくったもので不備が多かった。それを講習開始前までに整備する予定。

某日 ある私立高校の説明会へ。ここには普通科で3コースあるのだが,全体に合格レベルが上昇,来年は合格基準を上げなくてはならないという。また,3番手のコースにも高学力の生徒が増えたため国公立大を十分狙える指導内容にしていくとのことであった。この3番手のコースは従来「滑り止め」という位置づけだったはずだが,入試レベルが上がり,指導内容も変わって,その感覚が薄れていくのは結構なことである。

某日 労働保険料の申告・納付のため北海道労働局へ。学生アルバイトが数名いるだけ,雇用保険はなく労災保険のみなので書類作成は至って簡単。手続きは最寄りの郵便局で全部済むのだが,書類の出来に100%の自信があるわけではないのと,たまに役所の空気を吸ってみるのもいいと思い,毎年足を運ぶ。

7月6日(土) 理科講座の第9回。中1「花のつくりとはたらき」「身近な生物の観察」と中2「元素記号・化学式・化学反応式」「いろいろな化学変化(1)分解」。
 中1は化学分野を終えて生物分野へ。植物は光合成・呼吸・蒸散といった活動とからだのつくり,それに分類がからんでくるので,簡単そうに思えて意外に教えづらいところ。「これは小5で勉強したことなんだけど」とか「これは次回詳しく話します」とか断りを入れながら,話の筋を見失わないように気をつけて進める。
 中2は生物分野を終えて化学分野へ。教科書では分解から始まるが,本講座ではまず元素記号と化学式・化学反応式,さらに「単体と化合物」「分子をつくる/つくらない」という,化学分野の文法にあたるものを一通り手ほどきし,続けて,化学反応式をきっちり示しながら分解・化合・酸化還元と進めていく。場合によっては中3配当のイオンの話も混ぜる。生徒には中2で足腰を鍛えて,中3化学,さらに高校化学も首尾良く勉強していってもらいたいと切に思う。