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神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。  おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。  ★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
家族は妻と大型犬1頭。息子2人は東京在住。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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地震がありました

20190801地震
【気象庁のHPより】

2019年8月1日19時34分、札幌市※の地下10kmを震源とする地震がありました。真下から突き上げるような震動が来、P波にしては大きい感じがしたので、来たるべきS波に対して身構えましたがそれきり。震源が近いのでP波とS波がほぼ同着だったようです。「直下型」ですからエネルギー規模が大きければ大震災になるところですが、幸いM3.0と小規模で、札幌市内の最大震度は2でした。

※北緯43.1度、東経141.2度。手稲区の山中。



週刊あれこれ(2019.7.22~7.28)

7月26日(金) 中3夏期講習の第3日。数学・英語・社会。社会は前半4回で地理を,後半4回で歴史をやる。もちろん4回くらいでそれぞれ全部をやることなど無理なのだが,道コンしたがって公立高入試に出そうな話題を中心にゆっくり話す。理科に比べて社会は予習課題を軽めにしている分,普段できない地理歴史の解説に時間をかけることにする。

7月27日(土) 中3夏期講習の第4日。数学・国語・社会。国語は前回と今回で口語文法の要所をまとめて解説。公立高入試では口語文法は1問(2点)しか出ないが,口語文法の学習はいちおう中学で終わりであり,また口語文法を知らなくては文語文法が壊滅的にわからなはずなので,できるだけ丁寧にやる。

7月28日(日) 通常指導が終わったので,夏期講習用に机のレイアウトを変更。その前に春期講習後以来の大掃除をする。この週末から一気に夏らしくなり,冷房はしているのだが大汗をかきながらの作業。

某日 新海誠氏の新作映画『天気の子』を観る。封切の7月19日は予定がびっしりだったのと,映画館が混んでいるに違いないと思って見送り,数日経ってから満を持して出かける。新海氏は「若い人に観てほしい」と言っていたと思うのだが,中年のおやじが観ても見応え十分。物語の重要な節目にさしかかるたびにぐいぐい引き込まれる。前作『君の名は。』も非常に楽しめたが,本作も素晴らしい出来映え。

某日 映画『天気の子』を観る。封切からまだ5日しか経っていないのにもう二度目。前作の主役二人(瀧と三葉)が出ていたのは先日観たときにもちろん承知だったのだが,テッシーとさやちんと四葉まで出ていたのには気づかずエンドロールで見てびっくり。二度目の鑑賞はこの3人の登場場面を中心に細部をより楽しもうとの目論見だ。さて3人ともしっかり確認できたのだが,それぞれ台詞はほんの一言であり,テッシーとさやちんに至っては後ろ姿だった。ちょっと淋しい。

【以下ネタバレあり】
●運休している山手線?の線路わきを主人公・帆高が激走するシーンが見せる。前作でもヒロイン三葉が走るシーンが感動的だった。「村人500人を救うため」と「少女ひとりを救うため」という違いはあるが,どちらも一途で尊い。
●3か年の長雨で東京が水没するのだが,長雨だけではなく温暖化が進んで海水面が上昇したのに違いない。するとオセアニア州の何か国かは国ごと水没してしまっていると想像する。そちらの人々は無事だろうかと心配。
●帆高が入学する大学は東京農工大。東京中心部が水没しているので,東京都内の国立大学では西部の農工大とか一橋大だけが残ったのだと思われる。残った大学は必然的に難度が上昇したであろう。とすると帆高は非常に学業優秀か。



それは理科の問題ではなくて

中1理科・化学分野の「水溶液」の話題です。

ある温度の水に,ある物質が溶ける限度まで溶けているとき,その水溶液は飽和しているといい,その水溶液を飽和水溶液といいます。また,ある温度の水 100 g にある物質が溶ける限度の質量を溶解度といい,横軸を水の温度,縦軸を溶かした質量として,各温度の溶解度をとって描いた曲線を溶解度曲線といいます。

用語が4つ出てきましたが,「飽和」という(中1くらいの子には馴染みのなさそうな)熟語と,「溶解度」という量を理解できれば,実質2つです。「飽和水溶液」はある物質で「飽和」している水溶液のことですし,「溶解度曲線」は「溶解度」の値をグラフにしたものですから。

ところが,まさにこの「飽和」と「溶解度」を混乱させている子が中1では少なからずいるようです。一問一答形式で,「飽和」と答えるべきところに「溶解度」を書いたり,またはその逆を書く。濃度とか再結晶の問題はちゃんとやるのに,です。

これは理科が苦手なのではなくて,理科以前といいますか,日本語(漢語)の認識に問題がありそうです。「飽和」というのは「沸騰」とか「凍結」のように,物質のある様子を表す語句であり,「溶解度」の「…度」は「密度」「高度」「透明度」のように,何かの意味をもつ量を数値で表したものです。逆に憶えてしまう筋合いはないはずです。

新しい用語がいくつも登場したのでひとからげに“暗記”しようとした,それで失敗した,ということではないのかなと私は思います。それで失敗したまま手当ができていないのでしょう。残りの2つ,「飽和水溶液」と「溶解度曲線」は「水溶液」と「曲線」ですから問われて間違う心配はなさそうですが,これらはわかるのに「飽和」と「溶解度」がわからないのは本末転倒というものです。

いっぽう,「飽和」と「溶解度」を憶えようとした時点でその意味が<腑に落ちて>いれば,混乱したり逆にしたりすることはないでしょうし,これらを了解してさえいれば「飽和水溶液」と「溶解度曲線」は当たり前の語句です。

理科の用語には,このように「当たり前」のネーミングがされているものが多い。ですから,新しい用語を何でもかんでも“暗記”しろというのは絶対に間違っていて,ポイントとなる語句の理解に集中し,<腑に落ちた>ら,あとは「当たり前」だと済ませるのが“効率のいい”方法です。

この<腑に落ちる>まで粘る,というのが何を学ぶにしても大切です。新しい事柄を学ぶ場面で,「こういう状態を飽和っていうんだな」「溶解度が物質の種類(や水の温度)によって決まっているのは『密度』に似ている」というようにいちいち納得して,それから次へ進む。推理小説を読むとき,節々の重要な出来事や発言の意味を理解しないまま読み進めても,途中でわからなくなりますね。それと似ていると言えましょう。

教科によらず,勉強へのこういった「姿勢」「態度」こそが「勉強のしかた」と呼ばれるもの,もっと言えば「勉強の王道」であろうと私は思っているのですが--




週刊あれこれ(2019.7.15~7.21)

某日 夏期講習が始まってしまう前にと思い,床屋へ行く。坊主頭なので半年くらい刈らなくてもいいくらいだが,伸びてくると髪の存在が煩わしくなるので3か月に1回くらいは行く。塾を琴似に開業したころからの行きつけの店で,「いつもので」と言えばあとは爆睡していても綺麗に仕上がるのでありがたい。

7月20日(土)午前 中3夏期講習の初日。中学はまだ学期中だが,8月11日の道コンまでに授業を16回持ちたいのと,日曜はできるだけ休みにしたいため,例年この週末に2日入れている。日程としてはイレギュラーな感じがしなくもないので,生徒がちゃんと来るか結構心配するが,受講生全員5分前までに集まった。
 1日3教科。数学は毎日,英語と国語は1日交代,理科と社会は2日ずつ交代で進める。この日は数学・英語・理科。英語で少し喋りすぎて,予定を5分超過して終了。

7月20日(土)夕刻 理科講座の第11回。夏休み前としては最終。中1「身近な生物の観察」「葉のつくりと光合成」と中2「酸化と還元」「化学変化と熱」。ここまで教えてあると余裕をもって2学期を迎えられるうえ,夏期講習中の理科もやりやすい。

7月21日(日)午前 中3夏期講習の第2日。この日は数学・国語・理科。前日に続けて5分超過。210分の授業(ほぼ休みなし)で5分の超過ということは,本来なら予定時間内に終えられる範囲なのだが,「今がちょうど喋るにはいいタイミングだ」と感じるネタが不意にこみ上げてくることがあり,そのタイミングを逸するのが惜しくて喋りを優先すると,そういう話のほうがノリが良くて5分経ったりするわけである。そんなことが210分の中で数回あるので,逆に言えば5分超過で済んでいるのは大したものかも知れない。なお,ひとりで全部やっているので教科間の時間配分は自由自在である。



週刊あれこれ(2019.7.8~7.14)

某日 中3夏期講習の社会で新規に使う教材の研究。演習問題が軽いので解説とまとめをじっくりできそうである。昔のノートの見直しと配付資料の整備をする。

某日 佐藤優『獄中記』(岩波現代文庫,2009)を読了。「微罪容疑によって逮捕,接見禁止のまま512日間勾留された異能の外交官は,拘置所のカフカ的不条理の中で,いかなる思索を紡いでいたのか。哲学的・神学的問いを通して難題に取り組んだ獄中ノート62冊」(カバー裏の紹介文より)。以前読んでいた伊藤潤二氏の漫画『憂国のラスプーチン』の原作にあたるもの。拘置所での生活というものへの興味も手伝って昨年秋ごろに読み始めたが,日記や書簡の部分だけでも400ページ超え,しかも内容が濃厚なのでなかなか捗らなかった。付録の論文「冷戦後の北方領土交渉は,日本外交にどのような意味をもったか」は熟読する価値がある。独房の「所内生活の心得」も貴重。

某日 白井聡『国体論』(集英社新書,2018)を読了。「明治維新から現代に至るまで,日本社会の基軸となってきたものは『国体』である」「『戦後の国体』とは,天皇制というピラミッドの頂点に,アメリカを鎮座させたものなのだ」(カバー裏の紹介文より)。戦後から現在までの日本社会の有り様の不可解さ・いかがわしさの正体が見えてくる。現政権への舌鋒鋭い批判も痛快。前著『永続敗戦論』(2013)も再読したい。

某日 参議院議員選挙の期日前投票に行く。選挙区も比例代表も「これは」という候補者が見当たらない。死票とならないよう,かつ「よりマシな地獄」(畠山理仁氏)となるよう,政党で判断する。

7月13日(土) 理科講座の第10回。中2「化合・酸化・燃焼」と中3「等速直線運動」「力の合成と分解」。中3は力学分野の基本中の基本。本講と次回の「等加速度直線運動」をきちんと理解して,中学内容はもちろん,高校の「物理基礎」や「物理」でも順調に学んでいってもらいたい。