神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて、北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
2004年、『新しい科学の教科書』(文一総合出版)の検討委員。
現在、妻と息子2人(中1と小5)との4人家族。ほかに巨大犬が1頭。2008年から朝野球を開始。



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冬の華

冬の華

久しぶりに教科内容の話題です。カテゴリに迷ったのですが中学理科的には「空気中の水蒸気」で地学。

いま北海道にはこの7年くらいで最強の寒波が来ているそうで、最低気温は−11〜12℃になるし、最高気温が−8℃くらい。今日はやや穏やかで−6℃になるとの予報です。道外の方には意外かも知れませんが、現代の札幌では最低気温でも−10℃を下回ることは珍しいです。

仕事場のあるビルの廊下の日の当たらない窓に、氷の結晶がびっしり貼り付いています。その昔、中谷宇吉郎が「冬の華」と呼んだもので、空気中の水蒸気が窓ガラス周辺で凍ったもの。うまくご覧いただけるでしょうか。本当はにじり寄って見るととても綺麗なのですが、携帯のカメラではこのくらいが限界。

二重の窓ガラスの、ガラスとガラスの間の空間にあった水蒸気が、外側のガラスの内側(ややこしい?)に凍って付着しています。気体が液体の状態を経ずに固体になることを「昇華」といいますね(固体→気体も昇華といいます)。こういうのを見ると「昇華」という言葉が非常に的を射て、しかも粋な表現であるように思えます。

昔は関東あたりでも見られたようですし、本当に寒い時には私の故郷の愛知でも見られるのかも知れませんが、私は愛知とか東京でこれを見た記憶はありません。毎日こういうのを目にする生活というのもなかなか愉快なものであります。


1月16日〜1月31日

冬期講習が明けてから半月間ずっとゴタゴタしていた。特に先の週末は、理科講座と地歴講座と月例報告の作業が重なったうえ(こういうことはよくある)中3の最後の道コンがあり、その道コンの国数英は標準問題・裁量問題並立式で感覚的には採点も解説も普段より1教科分多く、またありがたいことには中2新規生の問い合わせと無料体験と入塾手続きが2人連続であり、さらに小5の次男がひょんなことから緊急入院するハメにもなった。目が回るとはまさにこの感じ。体調が普段どおりで本当に良かった。これで風邪を引いていたり腰が痛かったりしたら、たぶん潰れていただろう(笑)

某日 8年ほど前から我が家の自室にはチェロがあった。学生時代に弾き始めたコントラバスの次のオーケストラ楽器として、つい出来心で(笑)チェロをやろうと思い立った時期があったわけである。値段が手頃だった韓国製のやつを手に入れたが、本業?のコントラバスにも年に数日程度しか触われない日常にあってチェロに触わる時間など取れるはずもなく、したがって技術は一向に向上しないまま、いつしかチェロはただ場所を取るだけのオブジェと化した。また、同じころギターのデュオのゴンチチに入れ込み、ゴンザレス三上氏の弾く旋律を自分でも弾いてみたくなって、遊びで弾くギターとしてはやや高価なガット弦のやつを購入した。これはそれなりに楽しんだが、その前からある鉄弦のギターの方がやはり手に馴染んでいて、ガット弦の方にはやはりなかなか触われない。楽器というのは音を出してナンボであり、弦楽器なら毎日のように調弦して適正な周波数の音でボディを鳴らしてやらねばダメなものである。面倒を見てやれない楽器を持っているのは楽器が可哀想であり、狭い部屋にコントラバスとチェロとギター2本があっては場所も取るので(笑)、チェロとガット弦をようやく売りに出すことにした。ネットで月寒にあるMという中古楽器店を見つけ、電話した上で持ち込む。チェロは状態が今ひとつだったものの、ガット弦とコミで一応の値段をつけてもらった。
その日はそれで帰るつもりだったのだが、店内に並んでいる中古楽器の中に良さそうなエレキベースを発見。実は高校生のころからエレベが欲しかった。高校時代はテニス部だったし、大学に入ると同時にコントラバスを始めてしまったので、エレベもやりたいなーと思いつつもなんとなくそのまま来てしまったのだ。思えばこの歳までガマンしてきたのが我ながら不思議。チェロとガット弦が売れたばかりで資金はあり、エレベは本体だけならかさばらないので、その場で買ってしまうことにした。その夜、帰宅と同時に練習を開始。とりあえずビートルズ「デイ・トリッパー」と松田聖子「チェリー・ブラッサム」のベースラインを、記憶を頼りにさらってみる。

某日 懸案だったチェロとガット弦が片づいてみると、自室の居心地の悪さがいよいよガマンならなくなり、思い立って大掃除を始める。机や書棚の配置を変え、捨てられずに取ってあったガラクタを外に出す。若い頃から連れ添ってきた本たちも、おそらくもう死ぬまで開くことはあるまい、と思われるものはあらかた捨てることにした。中には「いったいどうしてこんなものまで取ってあるのだろう」と思うようなものもあり、そういう時は「アホだなあ」と自分を罵りながら(笑)およそ半日作業をする。

某日 天気が良かったので久しぶりに近所を走ったりしてトレーニング。冬の間も走り込んで夏の朝野球で足がもつれないようにしなくては、と意気込んでいたのだったが、昨秋雪がちらつく頃に風邪を引いて中断、風邪が治ったら再開しようと思っていたら腰を痛めて、ずっと運動はできずにいたのである。もちろん路面には雪があるので「また腰を痛めたりしないでよ」と妻に釘を刺されながらも町内を一周。

某日 毎年恒例の「中3入試直前講習」を開始。公立高入試までの毎週日曜、朝9時から昼食をはさんで5教科の模擬テストをし、その日のうちに採点・返却・解説をして、だいたい午後4時半ごろに解散。全部で6回。採点の合間を縫って月曜の地歴講座のネタの準備をし、講習が終わると1対1指導の高校生がやってくる。これが始まるとさすがに「ああ、休みがないなあー」といよいよ実感することになる。自分で決めてそうしているのだが(笑)

某日 教材会社さん数社合同での展示会に出かける。昨年は寝坊をして出遅れた気がしたので、今年は朝一番から。教材見本はこの場でなくても見れるのだが、各社の営業担当氏とか編集担当氏との顔つなぎも大事なお仕事である。併設された道コン事務局のショートセミナーでは「札幌南の少数精鋭化が一段と進んだ」との情報。夕方から地歴講座があるので昼前には退出。

某日 中2・中1に先行して小学生のお母さんがたと学習相談会。

某日 入試直前講習の2回目は中3の最後の道コン。今年度からこの回だけは本番同様に標準問題/裁量問題を選択して受験するようになっている(国数英の3科)。採点・解説する側としては両方解いておく必要があるわけで、また裁量問題は難度が高いので採点前に解こうとしても解けきれず時間不足になる虞がある。というわけで今回は珍しく前日から予習するという作戦に出た。英語・社会・理科・数学と解いたところで睡魔に襲われたので国語だけ当日に残したら、その国語がけっこうな難物。そしてまた予想どおり採点が大変だった。数学以下は採点はわりあい楽だったので時間的にはちょうど良かったが、予習していなければパンクしているところ。

某日 小5の次男が耳に入った水を綿棒で取っていたら何かのはずみでブスリと刺した。内耳の半規管かどこかを痛めたらしく、痛みよりも頭がフラフラして吐き気がひどいらしい。それで金曜の午後に耳鼻科に行ったところ検査の必要があるというので大病院を紹介され、そこでは翌週まで検査できないのと安静が必要だというので急遽入院することになった。−−という話を妻から聞かされて疲労に拍車がかかる。次男はその昔、誕生直後にも黄疸が出て助産院から急遽大病院に移った経験がある。よく入院するやつだなあ。入院手続きに出向いた「T稲K仁会病院」はたいそう立派な所で、次男が入った個室にはテレビも冷蔵庫も完備。1階にはコーヒーショップが、3階にはレストランとコンビニなどもあり、至れり尽くせり。私は生まれてこのかた入院という経験がない。オレもここに入院してみたいなあ、と妻に言ったら「あなたはきっとそう言うと思ったよ」と。


1月6日〜1月15日

某日 中3の道コン(北海道学力コンクール)。前日には中1と中2の、そのまた前日には小学生の道コンをそれぞれ実施。小学生のはほとんど採点表だけで採点をし、いちいち解いたりはしないが、中学生のは全教科自分で解いてみてから採点を始める。中1でさえこの時期になるとそれなりに凝った設定の問題もあり、5教科×3学年を解くとけっこうぐったりと疲れる。採点を始めるとさらにぐったり疲れることもしばしば(笑)

某日 生徒募集のチラシの原稿を作る。講習会の前にチラシを出すことも多いが、今回の冬期講習の前はやめた。うちの講習会は中1・中2のテストゼミのように「普段やれないことをやる」のがメインで個別指導のウェイトは下がる。だから、塾外の生徒さんが個別指導を期待して来てもこちらは十分なことができない。それで、本来なら来てくれそうなお客をむざむざ逃がすようなことによくなっているのである。冬期講習前にチラシを撒かなかったのはこのためと、今回は講習前は忙しすぎて手が回らなかったため。その代わり1月下旬から、新中1と新中3をターゲットにしたチラシを撒くことにしたわけである。

某日 今年の我が家のテーマは「要らない物を捨てる」。4人と1匹で住むには十分な広さの一戸建てなのだが、ゴミとも何ともつかない不要物が多すぎて片づかず、狭い。春までに大がかりな配置換えをするため、まずは各自が捨てられる物を捨て、売れる物は売る、ということにした。それで私はとりあえず自室の机の引出にある不要書類を整理。多くは「雑がみ」となる。

某日 久しぶりにぽっかりとヒマな日だったので、札幌駅前まで映画『フォース・カインド』を観に行く。予備知識はなく、なんだか得体の知れないモノが出てきそうなホラーだと思い、ずっと気になっていたのだ。タイトルの意味が不明なのもその理由だったのだが、日本語にして「第四種」は観ているうちに「接近遭遇」(地球外生命体との)だと見当がつく(少年のころ観た『未知との遭遇』の原題は確か『第三種接近遭遇』だった)。なーんだ、ホラー仕立てだけど宇宙人モノかい。アラスカの都市ノームで異常に行方不明者が多いのは宇宙人が拉致するからだという説に、ある心理学者の強ーい思いこみが絡んで、この話ができ上がっている。エンターテインメントとしてはなかなか楽しめていたのだが、終盤「娘の身体が天井を通過した」というくだりでシラけた。
それにしても(宇宙人拉致説は論外として)ノームで行方不明者が異常に多いのはなぜ?

12月16日〜1月5日

遅くなりましたが、新年おめでとうごさいます。今回の冬期講習は例年のメニューに加えて中3の「裁量問題対策」を追加したので、非常〜にヘヴィでした。そのヘヴィな講習の前、結局4週間ほども腰痛に悩まされて仕事が滞ったため回復後は猛烈に忙しく、また年末年始の休暇でガーッと帰省してきた(これはいつもと同じ)こともあり、講習の後半はきつかったですね。休みたがる身体に鞭打つようにしてやっていました。

某日 講習会の前に机の配置換えをする。そのついでに久しぶりの大掃除。四角い部屋を丸く掃くくらいのことは折々やっているけれど、床全部にモップをかけたのは数か月ぶりのはず。

某日 前回の記事に書いた絵本の読み聞かせ。『かさじぞう』と『てぶくろ』の2本立て。折しもどっさり雪が降った朝だったのでタイミングとしては絶好。

某日 冬期講習会に本格的に突入。中1と中2はいつものテストゼミ。中3は標準クラス3時間に発展クラス(裁量問題対策)30分のセット。標準のほうはいつも通りながら、発展は今回初の試みで、分量の設定を誤って30分に納めるのが難しい。手際よくやっても結局平均して40分くらいにはなった。生徒も大変だっただろうが、私も準備にえらく時間がかかり、労力としては3時間の授業が2コマあるような感じ。1年目はこんなものである。来年からは(私は)ぐっと楽になるはず。

某日 正月の帰省。雪での運休が怖いので帰路はよく列車にしている。今回は往路も列車となった。札幌→京都→愛知→東京→札幌のコースで、まず愛知の私の実家に帰り、次いで東京の妻の実家に帰る。札幌→京都は妻と子らの念願だった「トワイライトエクスプレス」、東京→札幌は「北斗星」。
京都で3時間ほど空き時間をつくっておいた。駅から近いところ1つだけ観光しようということになり、徒歩で三十三間堂に行く。ありがたい仏像の数々(HPでご覧ください)は大変すばらしかったのだが、お堂がめっぽう寒くて参った。この日は全国的に冷え込んでいて、外ももちろん寒い。そして日本海側は大雪で列車は運休。1日ずれたら帰れないところだった。

某日 実家近くの墓地へ墓参りに行ったついでに、小学校のグラウンドで長男とキャッチボール。雪のない地面で好きなだけやれるのが嬉しい。調子に乗って遠投に挑戦したら肩を痛めた(笑)
正月休みにはよく勉強道具を持っていく(子どもみたいですネ)のだが、飲んだくれているうちに何もせずに持ち帰ってくることが多かった。今年はどうしたことか非常にヤル気があり、揺れる列車の中では高校物理を、実家では世界史をおさらいする時間を持てた。物理は波動を、世界史はイギリス史を一通り。

某日 東京へ移動して妻の実家へ。午後2時ころ到着すると、両親と妻のきょうだい夫婦全員が揃っての新年会が始まっているという、嬉しくも厳しいスケジュール(笑)

某日 「北斗星」で正午ごろ札幌に到着。家に帰り、家の前をちょいと除雪してすぐ仕事場へ。駐車場にどっさり積もっている雪を除けるのに約30分。それから12月の月例報告を封筒に詰めて発送。翌日の高校生の1対1指導と、翌々日からの講習に備え、ちょいと掃除をして帰宅。

絵本の読み聞かせに

小5の次男の小学校のクラスで絵本の読み聞かせをしてきました。

普段の朝読書の時間に時々お母さん方の有志が読み聞かせに行っていて、うちの妻も常連。たまには親父にも読ませてみてはどうかという声がどこからか出たらしく、朝なら時間の融通が利く私に声がかかったのでした。5年生は3クラスで、今日は私のほかPTA会長氏ともう一人で3人とも親父が登場。

5年生相手に絵本でいいのか?とはじめ首を傾げましたが、時間が短いので字数が少ないものが合っているのです。それに絵本だから幼稚というわけでも全くありません。その絵本は何がいいのか?と声がかかった頃から自宅の書棚を物色し始めました。

雪のシーズンでもあるし、絵も綺麗だし、ということでなんとなく宮沢賢治『雪渡り』か新美南吉『手袋を買いに』を考えていたのですが、読んでみると長くてとても10分には納まらない。それに、『雪渡り』にはあの「かた雪かんこ、しみ雪しんこ」といった調子のいい歌というかお囃子みたいなのが沢山あって、朗読するには上級者向けという感じ。また『手袋を買いに』は母狐と子狐の話であるうえ、“挿入歌”としてシューベルトの子守歌「眠れ眠れ母の胸に」が出てきたりして、どう考えても親父ではなく母親の(笑)朗読向けです。

というわけで、前夜になってやっと見つけたのが『かさじぞう』。大晦日〜元日という設定なので非常にタイミングが良く、主役はしがない笠売りのじいさんで感情移入もしやすい(笑)。最後はメデタシメデタシで終わりますし、話は短いのでゆっくり読んでも所要時間5分足らずです。

短くて物足りないと思われても惜しいので、もう1冊、これも短いウクライナ民話『てぶくろ』も用意しました。これも雪のシーズンにはぴったりです。ネズミ・カエル・ウサギ・キツネ・オオカミ・イノシシ・クマ、と順に登場して、手袋(ミット)に入っていきます。登場順に体が大きくなるので恐らく声は低くなりますから、ネズミやカエルは高い声で始めて、クマのところで最低音になるように少しずつ低くしていく、てなことも試みました。

『てぶくろ』でいちばん可笑しいのは、たぶん6番目にイノシシが「入れてくれ」と言ったあと(もう満員なので)「ちょっとむりじゃないですか」「いや、どうしても入ってみせる」とやりとりするところ。ここで笑いが取れるといんだが、と期待していたら、爆笑とはいきませんでしたが子供らの中からクスクスと笑いが漏れました。上出来でしょうか。

なお、『てぶくろ』の英語版で上のイノシシの台詞は“Yes, I can. I will.”となっていて、シンプルながら感じがよく出ていて笑えます。他の台詞もなかなか楽しいので、英語版もお勧めです。