神谷塾的勉強と受験と子どもの教育
札幌で学習塾を営む神谷が、日々生徒と接しながら考えたことをつづります。おすすめの勉強法や高校・大学受験、教育全般に関する話題を書いていきます。★コメントには必ずお返事します★

プロフィール

神谷英樹

Author:神谷英樹
1962年、愛知県知多郡に生まれる。
1981年、愛知県立半田高校を卒業。
1983年、予定外の2年の浪人生活を終えて北海道大学に入学。
1988年、北海道大学理学部地球物理学科を卒業、地質コンサルタント会社に入社。浦和市(当時)にあった研究所に勤務。
1995年、どうしても北海道に戻りたくなってその会社を退職。札幌市内の学習塾で講師の職を得る。
2001年、独立開業。屋号を神谷塾とする。
現在、妻と息子2人(大学2年・高校3年)と大型犬1頭。趣味は物理と化学と野球とギターとベース。



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洋楽のすすめ(13) ERIC CLAPTON:CHANGE THE WORLD

(2017年4月10日発行の『神谷塾だより』に掲載したものに加筆しました)



エリック=クラプトンは1945年イングランド生まれのロック=ギタリスト、シンガー。ヤードバーズやクリームなどのバンドで弾いたのち1970年代半ばからソロ活動を本格化した。ギターの名手として知られるが、私生活は波乱万丈で、薬物依存症やアルコール依存症、4歳の息子の事故死も経験している。

『チェインジ=ザ=ワールド』はオリジナルではなく、1996年にアメリカのカントリー歌手W.ジャッドが歌ったのを同年にカバーしたもの。

If I could reach the stars  星に手が届くなら
pull one down for you  君にひとつ取ってあげる
Shine it on my heart  それで僕の心を照らしてくれ
so you could see the truth  僕の真実が見えるだろう
Then this love I have inside is everything it seems 
  そこには 胸に秘めたこの愛しかないと思うよ
But for now I find it's only in my dreams 
  でも今のところ それは夢の中のことでしかないようだ
And (if) I can change the world  世界を変えることができたら
I will be the sunlight in your universe  君の宇宙で太陽のように輝こう
You would think my love was really something good
  きっと君は思うだろう 僕の愛が本当に素敵なものだって
Baby, if I could change the world  ねえ 世界を変えられたらね

If I could be king even for a day  せめて一日でも王になれるなら
I'd take you as my queen  君を妃として迎えよう
I'd have it no other way  それ以外考えられないよ
And our love would rule in this kingdom we had made 
  僕らがつくったこの国では 僕らの愛が法律だ
Till then I'd be a fool  それまで僕はただの愚か者でいよう
wishing for the day  その日が来るのを待ちながら

 it seems (that) everything is this love…の語順を変えたものと思われる。
 for nowは「今のところ」。
 ruleは動詞で「支配する」。

メロディは耳に心地良く単語も平易。ぜひ口ずさんでみてほしい。


洋楽のすすめ(12) ELTON JOHN:YOUR SONG

(2017年2月22日発行の『神谷塾だより』に掲載したものに加筆しました)

eltonjohn

エルトン=ジョンは1947年イングランド生まれのシンガー・ソングライター、ピアニスト、作曲家。ピアノ弾き語りが基本のスタイルである。

今回の曲(邦題「僕の歌は君の歌」)はデビュー間もない1970年の作品で、初期の代表作となっている。彼の曲の大半はバーニー=トービンという人が作詞していて、この曲もそうだが、詞が良かったからか作曲は30分で済んだという。特に第3パラグラフの4行目、How wonderful life is …に至る言葉の流れを味わってもらいたい。

It's a little bit funny, this feeling inside
I'm not one of those who can easily hide
I don't have much money but, boy, if I did
I'd buy a big house where we both could live


   少しおかしいんだ 胸の奥のこの感じが
   感情を隠しておくのが 僕は得意じゃない
   お金はあまりないけど もし持っていたら
   君と二人で暮らせるような大きな家を買うよ

If I was a sculptor, but then again, no
Or a man who makes potions in a traveling show
I know it's not much, but it's the best I can do
My gift is my song and this one is for you


   もしも彫刻家だったら またしてもあり得ないけれど
   あるいは巡業公演の一座の薬売りだったら とか考えるのさ
   (もっといい物をあげられるのにって)
   大したものじゃないのはわかってるけど 今はこれが精一杯
   僕の贈り物は僕の歌 君のための歌だよ

And you can tell everybody this is your song
It may be quite simple, but now that it's done
I hope you don't mind that I put down in words
How wonderful life is while you're in the world


   みんなに言ってくれていいんだよ これは君の歌だって
   シンプル過ぎるかも知れないけど 出来たてだ
   気にしないでくれるよね 歌詞にこんなことを書いたのを
   この世に君がいるだけで 人生はなんて素晴らしいんだろう

I sat on the roof and kicked off the moss
Well, a few of the verses, well, they've got me quite cross
But the sun has been quite kind while I wrote this song
It's for people like you that keep it turned on


   屋根の上に座り 苔を蹴散らした
   詞の何行かがうまく書けなくて ひどく不機嫌になった
   でも この歌を書いている間 太陽はずっと穏やかだった
   この歌は 君のようにずっと聴き続けてくれる人のためのものだ

So excuse me forgetting, but these things I do
You see I've forgotten if they're green or they're blue
Anyway, the thing is what I really mean
Yours are the sweetest eyes I've ever seen


   それで 忘れてしまってごめんよ 僕はよくやらかすんだが
   思い出せないんだ それがグリーンだったかブルーだったかをね
   いずれにせよ それは僕が本当に言いたいこと
   君の目ほど素敵な目を 僕はこれまで見たことがない

those who~で「~する人々」。関係代名詞who以下が先行詞thoseにかかる。
if I did, I would~は仮定法過去。現在の事実に反する仮定を表す。
whereは関係副詞で、where以下が先行詞a big houseにかかる。
turn onは「(テレビなどの)スイッチをオンにする」だが、ここでは「レコードをかける」。
theyは2行後のyoursを指す。彼女の目の色を思い出せなくて困っているのだ。


洋楽のすすめ(11) THE BEATLES:GOLDEN SLUMBERS

(2016年12月17日発行の『神谷塾だより』に掲載したものに加筆しました)

abbeyroad

「ゴールデン=スランバー」は1969年の作品で、作詞作曲とヴォーカルはP.マッカートニー。古い絵本の中に見つけた子守歌に手を加えて作ったとされる。ビートルズ最後のアルバム『アビーロード』の後半の“8曲と少し”のメドレーの6曲目に収録されている。演奏時間1分31秒と短いのに、ビートルズの曲の中で最も愛されているもののひとつ。表題の直訳「黄金のまどろみ」は、完全に眠りに落ちる前の最も心地良い時のことである。

このころビートルズは解散寸前。精神的にバラバラになっていて、この曲の演奏にはJ.レノンが参加していない。そんな状況で作ったアルバムが彼らの最高傑作と言われるのだからすごいことである。

Once there was a way to get back homeward
Once there was a way to get back home
Sleep pretty darling, do not cry, and I will sing a lullaby


   昔は故郷へと帰る道があった 家に帰る道が
   おやすみ、可愛い娘よ 泣かないで そしたら子守歌を歌ってあげよう

Golden slumbers fill your eyes
Smiles awake you when you rise
Sleep pretty darling, do not cry, and I will sing a lullaby


   黄金のまどろみがお前の両目を満たし
   時が来れば微笑みがおまえを目覚めさせる
   おやすみ、可愛い娘よ 泣かないで そしたら子守歌を歌ってあげよう


洋楽のすすめ(10) 小野リサ:AS TIME GOES BY

(2016年10月24日発行の『神谷塾だより』に掲載したものに加筆しました)

小野リサ

今回の曲はジャズのスタンダード=ナンバーだ。1931年にハーマン=フップフェルドという人があるミュージカルのために書いた曲で、1942年の映画『カサブランカ』の主題曲としてよく知られている。多くの人が歌っているが、小野リサのものがお勧め。小野は1962年ブラジル生まれで、日本人のボサノヴァ歌手の第一人者。

as time goes byは一般には「時が経つにつれて」と訳されるが、ここでは「時が経っても」である。the fundamental things=恋の「基本的なこと」=人を好きになったり夢中になったりという根本的な部分はいつの時代も変わらない。世間のドタバタに振り回されずに、恋の根本のところを大切にしなさい--ということを歌っている。

This day and age we're living in  私たちが生きているこの時代は
Gives cause for apprehension いろいろ心配の種が尽きない
With speed and new inventions and things like fourth dimension
      スピードの追求とか新発明とか 四つめの次元みたいなことで
Yet we get a trifle weary with Mister Einstein's theory
      それにアインシュタインさんの理論なんかにも 少し疲れちゃったわね
So we must get down to earth だから地に足をつけていなくては
At times relax, relieve the tension  時にはくつろぎ不安を和らげて
No matter what the progress or what may yet be proved 
      どんなに社会が進歩しようと どんな新発見があろうと
The simple facts of life are such  人生は簡単な事実の積み重ね
They cannot be removed それが否定されることはない (※)

You must remember this これだけは憶えておいてね
A kiss is still a kiss キスといえばキスをすることだし
A sigh is just a sigh 溜息も溜息でしかない
The fundamental things apply  恋の基本的なことは変わることはない
As time goes by どんなに時が経っても

And when two lovers woo 恋するふたりが求め合うとき
They still say, "I love you" 昔も今も「愛してる」と言う
On that you can rely  それは確かなこと
No matter what the future brings  どんな未来が待っていようとも
As time goes by どんなに時が経っても

Moonlight and love songs never out of date
      月の光とラヴソングは決して色褪せない
Hearts full of passion, jealousy and hate
      恋人たちの心は情熱や嫉妬、憎しみに満ちていて
Woman needs man… 女には男が必要だし
And man must have his mate 男にも連れ合いが必要
That no one can deny  誰もそれを否定できない

It's still the same old story 恋は昔から変わることのない物語
A fight for love and glory 愛と幸せをつかむために争ったり
A case of do or die 生きるか死ぬかの瀬戸際に立ったり
The world will always welcome lovers そんな恋人たちを世界はいつも優しく受け入れる
As time goes by どんなに時が経っても

 at times=sometimes
 意訳。
 意訳。
 直訳は「基本的なことはいつも当てはまる」
 You can rely on thatの語順を変えたもの。 rely onは「…を信頼する」
 no matter what~で「何が[を]~しても」。直訳は「未来が何をもたらそうとも」
 No one can deny thatの語順を変えたもの。

なお、最初の部分(※まで)はヴァースverseといって、歌のメイン部分への導入である。アインシュタインの名が出てくるなど、曲が書かれた当時の気分が感じられてなかなか興味深い。


洋楽のすすめ(9) THE BEATLES:HELP!

(2016年9月13日発行の『神谷塾だより』に掲載したものです)



本欄でビートルズは2曲目。今回は1965年の、ジョン=レノンの曲である。同題のアルバムの表題曲であるとともに、同題の映画(ビートルズの4人が主演)の主題曲。ラブソングの形をとってはいるが、ジョンの当時の追い詰められた心情(まさに「助けてくれ!」という)をぶちまけたものになっている。世界的に人気が沸騰、休暇はなく、超満員のスタジアムで曲を聴かずに熱狂するばかりの客を前に虚しい演奏を繰り返す日々。富と名声は手に入れたが疲労困憊し、自分自身に失望していたのだ。(ポールだけ元気だったらしい)

Help! I need somebody  助けてくれ!誰かが必要なんだ
Help! Not just anybody  助けてくれ!誰でもいいわけじゃないけど
Help! You know I need someone  助けてくれ! わかるだろう 君の助けがほしい 
Help!  助けてくれ!

When I was younger, so much younger than today  今よりもずっと若かったころ
I never needed anybody's help in anyway  誰かの助けなんて全然必要なかった
But now these days are gone, I'm not so self assured
                            でもそんな日々は過ぎ去り 今は自分に自信が持てない
Now I find I've changed my mind, I've opened up the doors
                            それで考えを変えて 心の扉を開けたんだ

Help me if you can, I'm feeling down  できたら僕を助けてくれ 落ち込んでるんだ
And I do appreciate you being round  君がそばにいてくれたら 本当に感謝するよ
Help me get my feet back on the ground  手を貸してくれ 僕が立ち直れるように
Won't you please, please help me どうかお願いだ 僕を助けて

And now my life has changed in oh so many ways  いろんな意味で僕の生活は様変わりした
My independence seems to vanish in the haze  自立心はモヤの中に消え入りそうだ
But every now and then I feel so insecure  時々ひどく不安になる
I know that I just need you like I've never done before 
                             僕には君が必要だって 今になって気づいたよ

 do は助動詞で「本当に~」と動詞 appreciate を強調するはたらきをする。
 get 以下を直訳すると「僕の足(2本)を地面の上に戻す」
 like は接続詞。like 以下の直訳は「僕が以前そうしなかったように」

ところで--アルバム“HELP!”には(映画にも)『4人はアイドル』というヘンテコな邦題がついている。 idol という語の原義は「崇拝の対象」で、その意味でなら彼らは確かに当時も今も完璧な「アイドル」ではあるけれど、この邦題はただ「人気者」というだけのつもりのはずで、そこにある音楽も歌の心も踏みにじられている。ビートルズの初期の曲にはヘンテコな邦題のついているものが少なくないのだが、これはその最たるものだ。昭和30年代という昔のこととはいえ、情けない話である。

なお、アルバムジャケットの4人のポーズが意味ありげだが、特に意味はない。当初“HELP”を表す手信号にする予定が、見栄えが悪いので撮影スタッフらが即興でポーズを決めたのだそうである。